こんにちは、今回は百会についてのお話をさせて頂きます。
「百」は多種・多様であること。「会」は会うという意味です。
「百会は、別名を三陽五会という。『鍼灸大成(明代以前の鍼灸学術の成果を統括
し、経絡経穴、治療法などを著した書物です)』では、本穴について『手足三陽、
督脈の会』と解説している。頭は『諸陽の会』であり、本穴は頭頂部に位置して
おり、諸陽の経に通じているため、『百会』と命名されている。また本穴は、
足太陽、手足少陽と足厥陰、督脈の会(三つの陽経と足厥陰肝経、督脈の計五経脈
が本穴で交会している)であるとの記載もあり、このため、『三陽五会』穴とも
いわれている。督脈は手足三陽経と連絡しており、人体の諸陽経を統括している。
そのため諸陽脈の督綱と称されており、全身の陽気を統摂する作用がある。手足三陽
経脈は、すべて督脈の百会穴にて交会しているため、百会は諸陽各経を貫通することが
できる。これにより本穴には、昇陽益気(全身の気を持ち上げる。下陥した清陽を
昇らせる)という作用がある」。
以上、「臨床経穴学・東洋学術出版社」から引用させて頂きました。
百会は「頭頂交会」とも言われ、脳と深い繋がりを持っています。
また自律神経と直結していると言われており、刺激することで神経のバランスを
整え、いろんな不調を改善に導いてくれます。
昔から「頭痛と眩暈は百会がよい」とされており、いろんなタイプの頭痛に効果が
あります。頭痛以外にも頭の疲れを取ったり、精神的な緊張をほぐす効果もあります。
その他目の疲れ、耳鳴り、鼻詰まり、神経症、神経衰弱、不眠症、癲癇、抜け毛、
髪のいたみ、肌荒れ、脱肛、痔核などにも効果があります。
ツボの取り方は「両耳を縦に折った尖りを結ぶ線と頭の正中線とが交わる点、または
両中指を耳孔に入れ両母指を百会付近に当て、そのままツボを探す」。つまり、
その付近で反応のある処(ブヨブヨしていたり、押すと少し痛かったり、響いたり、
窪んでいるなど)を探します。
刺激方法は、両手の中指を重ねて百会に当て、体の中心に向かって真っすぐ「気持ち
よく感じる強さで」2~3分押したり、爪楊枝を10本程輪ゴムで束ねて、「痛いけど
気持ちいい」くらいの強さで軽く叩くのも効果的です。
自律神経を整え、精神の安定作用もありますのでイライラした時や、リラックス
したい時などに2~3分刺激してみて下さい。

