冷え性について①
こんにちは、今回も私のコラムをお読み頂き有難う御座います。
本格的な冬を前に、何回かに分けて冷え性についてと、
その対策も含めてお話しさせて頂きます。
酵素の産生や腸内の微生物の環境を保つには、約37~38℃の深部体温が必要です。
体温が高いほど代謝は活発になり、効率的に行われます。
腋窩など体表面の温度は、深部体温より約1度低くなるため、
成人で健康を維持する理想的な体温は36.5~37℃となります。
1957年に東京大学の田坂教授らが、10~50歳台の健康な男女3094人の腋窩体温を、
30分以上かけて正確に測定した結果、日本人の平均的体温は36.89℃を中心とした
36.55~37.23℃ということになりました。
テルモ㈱が2008年に行った調査の結果は、平熱の平均が36.14℃となり、
以上のことからも、日本人の体温が年々下がり続けていることが分かります。
現在の日本では、ほとんどの人が35℃台の低体温に陥っているそうです。
体温が1度下がると、体内での働きが半分以下に下がる酵素もあり、
免疫力が3割近く落ちるというデータもあります。
胃腸などの消化器も体温が下がると機能が下がり、一例ですが花粉症や
アトピー性皮膚炎も腸の冷えが深く係っていると見られています。
冷えによって腸の排出機能が落ち、本来であれば排出されるべき有害物質が
体内に取り込まれてアレルギー発症に係っているのではないかと考えられています。
その他、冷え性はダイエットや美容の大敵でもあります。
次回からは冷え性の対策について一緒に考えていきたいと思います。