冷え性について③
こんにちは、今回は「飲み物と食べ物」についてのお話をします。
中国の古典の中に「冷飲」「冷食」という言葉が出てきますが、
この場合の「冷」とは室温のことを指します。
この考え方からすると、現代の私達が冷蔵庫から取り出して食べたり、
飲んだりしている物は「極冷」ということになります。
当然ながら、温かい物は体を内側から温め体温を上げますが、
冷たい物は体を内側から冷やし、内臓の温度まで下げてしまいます。
食事中に冷たい物を摂ると、胃腸の血流が悪くなり消化吸収が遅くなります。
一度冷えた内臓の温度は、本来の機能を取り戻すまでに数日かかってしまいます。
体温より冷たい物は、様々な形で負担をかけ冷えを助長してしまいます。
なるべく常温か、常温より温かい物を摂るように心掛けていきましょう。
食事の前に白湯を飲むと、胃腸の動きが活発になり消化吸収が進み、
代謝がアップして体を温めてくれます。
低い体温を正常値に戻すには、食べ物の力を借りるのが一番です。
体温を上げる作用が強い食べ物は穀物です。
なかでも玄米に含まれる糖質は体内で緩やかに吸収され、非常に効率の良い
エネルギー源となり熱を保ってくれます。
未精白の穀物を中心に、みそ汁などのみそ料理を毎日食べるようにしましょう。
冬は、おじや、お粥、鍋物など温かい物を食べるのが基本です。
反対に体を冷やす食べ物の筆頭は砂糖です。
砂糖の摂り過ぎは色々な病気の原因となると言われています。
甘味を加える時はグラニュー糖や白砂糖は避け、できるだけ素材から手作りし、
加工品を購入するにしても、自然食品店などで無糖の物を選んでいきましょう。
お菓子作りも、ドライフルーツやかぼちゃ、りんごの甘味を使うことで、
かなりレパートリーを広げられると思います。
冷たい飲み物は避け、体を温める食事を心掛けていきましょう。