吸角療法について

吸角の画像

こんにちは、今回は吸角療法についてのお話をします。

吸角療法とは、皮膚を陰圧(30~50㎜/Hg)で吸引して10~15分間
そのままにして、皮膚の深部の瘀血(流れが悪く滞りがちな血液のことで痛みの
原因になります)や余分な水分などを皮膚表面に陰圧で引き出し、局所の循環を
改善させることで、生体の持つ自然治癒力を亢進させ病気を治す治療法です。

 

その歴史は古く、西欧では紀元前三千年頃にはすでに行われていた記録があり、
インドでも紀元前六百年頃から、中国では紀元前百年頃から行われていたという
記録が残っています。

  

日本では「日本書記」のなかに記されているのが最も古い記録とされています。

このように、古代から世界のあちらこちらでこの治療法が利用されてきました。

 

現代でも民間療法としてではありますが、受け継がれてきています。
民間療法の地位に甘んじてはいますが、その治療効果は高く、主な作用だけでも

①鎮痛作用

②血管拡張作用

③温熱作用

④皮膚を通じての解毒・排泄作用

などがあげられます。

 

 

ギックリ腰などの急性の痛みには即効性があり、漠然とした慢性の痛みでも、
吸角療法により「限局した痛みの震源地」が分かり、その部位に再び吸角療法を
行うとさらに効果を高めることができます。

また溢血斑(吸角を取り去った痕)の色や濃さで病気の重さや、
どこが悪いかが分かり、診断にも役立ちます。

正常ならピンク色で間もなく消失しますが、異常のある部位には内出血斑や、
浮腫による皮膚の隆起、水泡などの変化がみられます。

一般に反応が強いほど、その場所に相当する内臓の機能低下が疑われます。

 

吸角は効果が高く、副作用もない安全な療法です。

当院でも施術を行っています。お気軽にお問合せ下さい。

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