養生灸について①

こんにちは、今回から数回に分けて養生灸についてのお話をさせて頂きます。

「養生」とは広辞苑によりますと
①生命を養うこと。健康の増進をはかること。衛生を守ること。摂生。
②病気の手当てをすること。保養。
となっています。

 

かつて日本では「養生灸」といって、毎日自分の体にお灸を据えることで、
健康の維持を図っていく習慣がありました。

  

予防医学が叫ばれると共に「未病治」を治療の柱とする東洋医学が世界的に
注目を集めるようになり、お灸のチカラが改めてクローズアップされています。

 

養生灸の筆頭といえば、何といっても「足三里」といえます。
「足三里」は昔から胃腸と足を丈夫にする長生きのツボといわれており、
松尾芭蕉も足三里にお灸を据えながら、東北・北陸を巡ったことが「奥の細道」
の中にも記されているそうです。

 

その主な効能としては「諸種の慢性病、消化器疾患を主る」とされ、
胃疾患(胃痙攣・胃炎・胃アトニー・胃下垂など)、精神疾患(神経症・中風・
半身不随・坐骨神経痛など)、その他、高血圧症、生理不順、膀胱炎、夜尿症、
老化・認知症・風邪の予防など多岐にわたります。

一番簡便な取穴法としては、母指と中指を直角にして母指を膝蓋骨の上にあて、
中指の先端のところで押して響くところに取ります。

こう書いても、実際に自分でツボを取るのは難しいと思います。

そこで当院では3月6日(日)の午後2時から「お灸教室」を開催いたします。

 

「お灸教室」では乾燥よもぎから艾を作る体験や、ツボの取り方、火の点け方、
熱の伝わり方の変化を感じたり、お灸の前後で体がどう変わるかなどを一緒に
体験していきます。

お灸はせんねん灸を使いますので、痕も残らず気持ちの良い熱感が楽しめます。

開催時間は90分程です。定員は4~5名様。
参加費用は、テキスト代・教材費・お灸のお土産を含めて1000円です。

お灸に興味のある方でしたら、どなたでも大歓迎です。
車2台分の駐車スペースもあります。3月4日までにご予約下さい。

ささやかですが、お茶とお茶うけをご用意してお待ちしております。

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