経穴(けいけつ・ツボ)について

こんにちは、今回は経穴についてのお話をさせて頂きます。

経穴は経脈の循行している通路上にあり、疾病の際に反応が現れる点であり、
診断点となり、治療点でもあります。

WHO(世界保健機関)の定義では、全身のツボは361個とされています。
その他にも、奇穴(きけつ:十四経の経穴以外のもので、治療上奇効、特効を
奏し、同時に一定の位置にあるものを指して言います)や阿是穴(あぜけつ:経穴
以外の部位で、圧痛・硬結などの反応を示し、治療点となるツボのことです)と
呼ばれるツボもあります。

  

特に奇穴は現在でも新しいツボが次々に発見されていますし、阿是穴は「Myツボ
」と言ってもいい、その人特有のツボと言えます。

 

「人体には、それぞれ個体差がある。年齢、性別、体質、栄養状態や職業などが
異なるように、四肢、体躯も同一ではないし、ツボの位置にも差異がある。
それに病気という生き物は、常にツボに反応する。病気の軽重によっても反応点で
ある孔穴は変動する。取穴点とされている孔穴の圧痛や硬結・陥下など体表部の
異常反応は、病気の軽重や症状の変化で移動したり、圧痛や硬結が顕著に現れたり
消えたりもする。経穴銅人形(人形に経絡、経穴をしるした学習用の人形で北宋の
仁宋時代に銅製の医学模型が鋳造された頃から木製や紙製であっても銅人形と
呼ばれています)に示してある通りに常に一定で不動のツボなど、あり得ないので
ある。(中略)したがって正確にツボを求めるためには、先ず標識である経穴部位
を求めて、そこから、経穴反応である圧痛や硬結・陥下などの顕著に現れている
ところを探索して取穴点とすることである」。
         以上、図説深谷灸法・緑書房刊より引用させて頂きました。

つまり生きた経穴(効果のある経穴)反応とは、生体に病変が起こった場合に、
特定の体表部に現れた反応点(圧痛・硬結・陥下など)であると同時に、生体を
病変から守る治療点となります。

教科書通りにツボを取っても、そこに反応が現れていなければ、治療効果が乏しい
ことになります。

当院では、6月12日(日)の14時から「お灸教室」を開催致します。
反応のあるツボの取り方や、お灸の据えかたなどを一緒に体験していきます。

お灸によるセルフケアに興味のある方のご参加をお待ちしております。
6月10日(金)までにご予約下さい。

参加費用はテキスト代、お灸代、お灸のお土産付きで、税込み1,000円です。
定員は4名様と少人数で実技を重視して行います。
ご家族やお友達どうしでのご参加も大歓迎です。

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