月経困難症について

こんにちは、今回は月経困難症についてのお話をさせて頂きます。

月経困難症とは、月経開始日より月経終了日までの間にみられる月経随伴症状の
ことで、ことに下腹部痛、腰痛、悪心、嘔吐、不快感、精神的緊張など骨盤内臓器
の疼痛を主徴として、日常生活に支障をきたすもので月経痛とも言われていいます。

原因としては
器質的疾患:子宮内膜症、子宮筋腫に多く、骨盤内臓器の炎症、腰痛なども原因となります。
機能的なもの:神経症的傾向の強い人、自律神経失調症、子宮血管の痙攣などがあげられます。

 

  

体が冷えると更に症状が悪化してしまうので、まずは冷やさないことが大切です。
夏でも冷飲・冷食は極力避けて、入浴もシャワー浴ではなく浴槽に浸かるようにして、
更に使い捨てカイロや腹巻などで腰や下腹部を充分に温めましょう。

鍼灸治療は、月経中または月経前2,3日から毎日治療し、月経後は症状の軽重に
したがって一週間に2,3回治療すると効果的です。

月経困難症だけでなく、女性特有の症状に有効なのが、神闕(しんけつ)や関元(かん
げん)に箱灸や棒灸を施すことです。
神闕とは前回お話したおヘソのことで、関元とはおヘソの真下で母指を除いた
指四本分の幅のところにある経穴で、臍下丹田(さいかたんでん:腎気を候う
重要な部位とみなされています)の位置にあり、人体の真気、元気が生まれる
ところで、呼吸の門でもあるとされており、男女生殖、泌尿系疾患を主治すると
されています。

 

セルフケアとしては、神闕・関元に塩灸、三陰交(さんいんこう)にはせんねん灸
のような隔物灸をすると良いでしょう。

三陰交とは、内くるぶしの最も高いところから、指四本分上で脛骨内側縁の骨際に
ある経穴で、生殖器や泌尿器の調子を整え、体力を補い、体を温めるなどの作用に
よって女性特有の症状を改善させてくれる経穴です。

また三陰交に月経予定日の1,2日前に円皮針を貼って置くのも大変効果的です。
当院ではセルフケアのお手伝いを致します。お気軽にお問合せ下さい。

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