股関節痛の鍼灸治療について

こんにちは、今回は「股関節痛」鍼灸治療についてお話させて頂きます。

股関節は人間の体の中で最も大きな関節で、体重を支える重要な役目をしています。
股関節痛の原因として多いのが、「変形性股関節症」です。

これは関節でクッションとして働いている軟骨が擦り減ってくるために起こり、骨の
変形も加わる病気です。

  

股関節のトラブルは初期には、動作を始める時や、長く歩いた時、運動後などに股関節
に違和感を覚えたりします。それが進行してくると、股関節の変形に伴い、可動域が制限
され、日常生活動作も痛みのため制限されてくるようになります。
また、股関節の動きが制限されることで、腰や膝関節にも負担がかかり、それが腰痛、膝痛
の原因となってきます。

変形性股関節症は圧倒的に女性に多く、男女比では男性の7倍に上がるとされています。
股関節は上半身の全体重を支えているため、普通に歩くだけでも股関節には体重の3.4~5倍、
階段の昇り降りでは、体重の6.2~8.7倍もの負荷がかかるとされています。

 

股関節のトラブルの対策としては「体重のコントロール」が大切になります。
上記のように股関節は上半身の全体重を支えているため、体重が1㎏増えると股関節への負荷
は5倍に増え、反対に1㎏減量すれば、3~10㎏の負担を減らすことができるとされています。

股関節痛を抱える人の半数以上は、肥満か肥満傾向にあり、減量するだけでも痛みを緩和
することができます。太っている人は適正体重に近づけることが大切です。
適正体重は「身長(m)×身長(m)×22」で割り出すことができます。
身長が160㎝の人なら、1.6m×1.6m×22=56.32㎏となり、これが適正体重です。

当院では、一緒に生活習慣や食生活の見直しを行い、ダイエットのお手伝いもして
おります。

また、杖の使用も大変有効で、杖を使うと「股関節への負担が10~40%も減らせる」
とのデータもあります。

冷えも股関節のトラブルを助長するため、特に冬は使い捨てカイロの使用や、お風呂
などで十分に温めることも大切です。

 

鍼灸治療のポイントはやはり、股関節周りのツボや、圧痛点への刺鍼が大切になります。
当院では、YNSA(Yamamoto New Scalp Acupuncture)での施術をメインに行っております
ので、頭部への刺鍼により、股関節周辺の痛みを軽減させることができ、その状態で股関節の
運動を行い、股関節周辺の血流を促すことで、更に痛みを軽減させることができます。

変形性股関節症の改善には運動療法も大切です。
ご自宅でのセルフケアとして、その方にあった運動療法のご指導も致しております。

鍼が苦手な方には、ビワの葉温灸、棒灸、陶器灸での施術や、骨盤矯正などの整体も
行っております。

カウンセリングは無料で行っています。納得されてから施術を行いますので、
お気軽にご相談下さい。

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