むくみの鍼灸治療について

こんにちは、今回は「むくみ」の鍼灸治療についてお話させて頂きます。

成人の体内水分は体重の50~60%と言われています。
通常、体内水分の2/3は組織内に、残りは組織外(血管内と組織)に分布しています。

むくみは、血管内の水分(血漿)が血管外に漏れて組織液が増え、バランスが崩れた
状態をいい、医学用語では浮腫と言われ、全身性浮腫と局所性浮腫に分けられます。

  

全身性浮腫:原因としては、うっ血性心不全などの心臓病、肝硬変などの肝臓病、
腎炎やネフローゼ症候群などの腎臓病によるものが多く、低栄養状態による血漿タンパク
濃度の低下や甲状腺などの内分泌器官の疾患、更年期障害、成年女性にみられる原因不明
の特発性浮腫などがあります。

局所性浮腫:顔面、眼瞼、上肢(特に手指)、下肢(特にむこう脛)などの局所の
むくみは、静脈の疾患や炎症、膠原病、寄生虫感染、遺伝などが原因で、血管の閉塞や
リンパ管への流れが障害された場合に起こります。上肢や下肢の片側に起こることが
多く、局所の腫れや痛みを伴います。

むくみの重篤な徴候としては、
両側や全身に出て、安静にしても、休息をとっても消えなかったり、高血圧、吐き気や
嘔吐、動悸・息切れを伴うもの、一日の尿量が急に減ったり、血尿を伴う、胸水や腹水
がみられる場合などや、慢性的なむくみが一週間以上続く場合は、内科など専門医に
相談してみましょう。

 

お酒を飲み過ぎた翌朝に顔がむくんだり、長時間の立ち仕事で下肢がむくみ、靴が
きつくなったり、履けなくなったりして、指で押すとくぼんで、跡がなかなか消えな
かったり、靴下のゴムの跡が残ったりします。この他、塩分の摂りすぎや、暴飲暴食、
睡眠不足、過労などもむくみの原因となることがあります。

むくみにはお灸が大変効果的です。
定期的に治療院で施術を受けながら、ご自宅でも毎日お灸を据えることで早期の改善が
はかれます。

当院では「せんねん灸」を基本的に治療の際に使用しています。
せんねん灸は、タイプにより熱さの調整ができたり、アロマの香りのするもの、匂い・
煙の出ないもの、火を使わないものまでありますので、ご自分のライフスタイルに合わせ
てお灸選びができます。

その他、当院では一日一回、5分程度で出来る運動療法のご指導も致しております。
この運動療法はむくみだけでなく、下肢静脈瘤、外反母趾、O脚、冷え性などの改善
効果もあります。

お体のことでお悩みでしたら、カウンセリングは無料で行っておりますので、お気軽に
ご相談下さい。

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